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瀬戸内海のノリ、ピンチ=色落ち拡大、例年より早く−放水量増やし応急処置(時事通信)

 九州の有明海に次いで養殖ノリの生産量が多い瀬戸内海で、ノリの色が黄緑になる色落ち被害が例年より早く広がっている。採算が取れなくなり養殖を打ち切った生産者もおり、抜本的解決策がない中、岡山県はダムの放水量を増やす応急処置で回復に望みをつないでいる。水産庁によると、ノリは窒素やリンなどの栄養塩を吸収し黒く成長するが、栄養塩が不足すると栄養失調のようになり色落ちが起こる。いったん色落ちしても、栄養塩が増えれば再び黒くなる。栄養塩は土中から雨に溶け、川を経由して海に供給される。少雨が栄養塩不足の主因だが、海で異常発生した植物プランクトンによる大量摂取や近年の水質浄化の影響も指摘されているという。
 岡山県沿岸ではこの年末年始、植物プランクトンの異常発生が確認された。香川、愛媛両県によると、色落ちが起きるのは例年は2月だが、今年は早いという。
 岡山県漁業協同組合連合会が26日に岡山市内で行った競りでは、光の加減で黄金色にも見えるのりが入った箱が並んだ。火であぶって品定めしていた男性は「例年に比べ色落ちが早い。生産者がかわいそうだ」と話した。色落ちしたのりの値段は黒いものの3分の1以下。この日は十数箱に買い手がつかなかった。岡山、香川、兵庫各県ではシーズン半ばでやむなく生産を中止・縮小したノリ業者もいるという。 

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